鈴木勇斗の3年前と現在
鈴木勇斗28番
背番号28をつける阪神での左投手はなんと江夏投手以来だそうだ
それだけ期待されてドラフト2位で昨年プロ入りしたがキャンプのシート打撃で制球を乱し練習にならないほどの大乱調だったのを覚えている
アマチュア野球やドラフト好きの方ならご存知だろうか、彼がプロのスカウトの目を引いたのは3年前の創価大3年の秋の大会だと思う
MVP、最優秀投手、ベストナインの3冠を獲得
右打者の懐に150前後のクロスファイヤーと変化球もスライダーがキレキレだった
ストレートはズドーンとくる重量感のある球質 先発でも中継ぎでも大活躍だった
3年時のドラフトでも1位で選ばれてもおかしくないと個人的には思っていたほど・・・
大学2年生までは元々制球力がなく3年時からMLBのカーショウを参考に二段モーションにして制球力が改善したとか・・・
現状を見ると昨日12日の中日戦でもまずストレートが指にかからず抜け球が多い
満塁弾を打たれたのも右打者のインコースを狙った球がアウトハイへ抜けた球
抜けないように手先で加減をするから次はひっかけてまたボール球のループ状態
おそらく左打者の方が死球の心配があり投げにくいのではないかな?
また簡単にストライクを取れる変化球もない 強いて言うならカーブなんだろうか?
フォーム的にも精神的にもコントロールできていないのが今の状態だろう
制球難といえば昨年のオープン戦終盤で14球連続ボールで、最後は暴投でサヨナラ負けを喫した小野泰己投手も鈴木同様厳しい状態だった その後も制球難は治らず昨年オフに阪神を自由契約になった
ただ小野の場合は今年からオリックスに入団し最初の育成契約から這い上がり最近支配下に登録された 先日の4月9日のウエスタンリーグ阪神戦では5回1/3を無失点に抑え好投した
少しずつ前を向き阪神時代とは明らかに表情が違った小野投手がそこにはあった
阪神からオリックスに移籍し環境の変化をはじめ投手コーチの的確なアドバイスもあっただろう でもそれだけじゃないと思っている
メジャーでは既に多くの球団で常駐しているが、近年DeNAやオリックスがいち早くメンタルコーチたるものに注視し始めている 日本では軽視されている分野だ
名前はここでは出さないが阪神には他にも制球に苦しむ投手がいる
球団もそろそろ動き出す時期にきているのではと感じる
『小野選手。面識はないんだけど、すごい気持ちがわかる。何をやってもダメな時ってほんとある。この経験を活かしてほしいです。次最高の投球、やったってください!』
上はツイッターで千賀滉大投手が当時の小野投手へエールを送った文面
ファンは次回鈴木勇斗が登板したら、あーまたかって思わないでほしい
メンタルそして大学時代のフォームを取り戻した鈴木勇斗を待ちましょう
もちろん小野泰己も同様に